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二度目の月をblue Moonというらしいです。
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断章のグ.リムパロディ。

主人公 フェリシア一ノ・ヴァルカス
です。ロッジは<菊屋>。
琴などの日本楽器を扱うお店。お茶も出したりする。
主人は本.田 菊。
目が不自由という設定だけど、断章により、視界は正常。

read から読めます。
第一話は、「絵のない絵本」のつもり。

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和楽器店<菊屋>。
風情ある町のほっそりとした人気のない道の奥に、静かに佇んでいるその店は、日本古来の、幽寂とした雰囲気を醸し出している。
中は見た目以上に広い。
「ヴェー…」
まだ、フェリシアーノは慣れていない。


「入らないの………?」
後ろから、低い声がした。
ビクッと、戸にかけていた手を離してしまった。
せっかくの勇気が、消えていく。
「へ、ヘラクレス……」
「……慣れて、ないの?」
にゃー、と彼の頭の猫が鳴いた。
う、と反論する言葉が見つからず、ヴェ~、と誤魔化す。
「あんま…深く聞かない……。でも…菊、心配してる……」
ヘラクレスは、フェリシアーノの後ろを指差し、ふっと笑みを浮かべた。
「気づかれてしまいましたか」
ガラガラッと、戸が開く。
いつの間に、と驚いていると、菊はにこっと笑い、
「とりあえず、入りましょう。ハークさんも、荷物重たいでしょうし」
「ん、大丈夫…でも、冷えるから、フェリシアーノは……中に入った方が……」
にゃー、と頭の猫が賛同するように鳴いた。
「なんだい、菊、フェリシアーノ来てるのかい!?」
「ちょ、ばかぁ!崩れちまったじゃねぇか!」
菊の後ろからがやがやと声がする。
ほっと安心する。
表面だけだけど、変わらない日常に。
「お入りください、冷えてしまいます」
菊がくすりと笑う。
「………うん」
差し出された手を取り、足を踏み入れる。
彼の日常はこれの繰り返しだった。



神の悪夢の泡による異常現象、それを曰く<泡禍>と呼ぶ。
全ての怪奇現象は神の悪夢の欠片であり、この恐怖に満ちた現象はたやすく人の命と正気を喰らうが、ごくまれに存在する<泡禍>より生還した人間には、巨大なトラウマと共に<悪夢の泡>の欠片が心の底に残ることがある。
彼ら自身によって<断章>と呼ばれるその悪夢の断片は、心の中から紐解く事で自らの経験した悪夢的現象の片鱗を現実世界に喚び出すことができる。世界にはそんな<悪夢の泡>からの生還者が多数存在し、そしてその中でも恐るべきトラウマと共に悪夢の欠片を精神に宿してしまった者たちが集まって、生きるために助け合い、新たな被害者を救おうと活動している。
英国で発祥した、<ロッジ>と呼ばれる小さな活動拠点を各地に散らす、<悪夢>の被害者同士の互助会結社。
彼らは世界の裏で被害者同士助け合いながら、同時にこの世界に浮かび上がる悪夢の中から人々を助け出し、そして神の悪夢の存在と、神の悪夢の<断章>を持つ自分たちの存在を人々の目から隠し続けている。
名を<断章騎士団>という。

かくして、<童話>がこうして始まる。
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